受付はコシキテラス内にあり、目の前の港から出港します。参加したのは「西海岸コース」。上甑島の港から下甑島の西海岸まで行ってきました。
※天候や波の状況によって内容は変動します。
※天候や波の状況によって内容は変動します。
うれしいことにデッキに出られるので、迫りくる波と爽やかな潮風を感じながら周遊できます。風が強い日はなかなかスリリング!しっかり手すりにつかまって振り落とされないようにしましょう。
※波が高い場合には船長の判断で船内からの見学になります。
※波が高い場合には船長の判断で船内からの見学になります。
さっそく壮大な地層が現れ、大興奮!そして「甑大明神」を発見しました。鳥居を見下ろすように佇む大きな岩を「甑(=米蒸し器)」に見立てて、御神体として祀っています。甑島という地名の由来とも言われているのだとか。断崖の上にある鳥居は台風などの影響を受けて損傷が激しかったため、2020年夏頃、重機には頼らず人力で新しく建て替えたそうです。すごい。
開通ほやほやの甑大橋。
橋の上から海や島を眺めるのも、鳥巣山展望所からその全貌を見渡すのも、船から見上げるのも、それぞれに趣深いですね。橋の開通までに発生したであろう数々のドラマに思いを馳せる間に、かのこ船は西海岸をぐんぐん進みます。
橋の上から海や島を眺めるのも、鳥巣山展望所からその全貌を見渡すのも、船から見上げるのも、それぞれに趣深いですね。橋の開通までに発生したであろう数々のドラマに思いを馳せる間に、かのこ船は西海岸をぐんぐん進みます。
進むにつれ、なにやらものすごい形の巨大な岩や壁が次々に姿を見せます。しかもそのすべてに幾重にも細かく刻まれた地層が。にわかには信じがたいですが、8000万年前から積み上げられたものだそうです。8000年でもすごいのに、8000万年?!と驚きを隠しきれません。
こんなにも美しい地層を見るのは初めてで、ひとときも目を離すまいと思わずデッキから前のめりに。天へと垂直にそびえ立つ断崖は、まさに自然の織りなすアートといえるでしょう。日々少しずつ表情を変える甑島に、確かな生命の息吹を感じます。
デッキで気さくに解説をしてくれる船長と、絶妙な運転テクニックで岩壁に近づいてくれる船員さんとともに、今回のクルージングのクライマックス、「ナポレオン岩」へ。
ナポレオン岩は、甑島のパンフレットや紹介サイトには必ず載っている、あのナポレオン似の巨大岩です。旅の準備中に何度も見ていたお顔にいざ対面となれば、感動もひとしお。見れば見るほどナポレオンに似ている気がしてきます。ほかの岩も何かに例えたくなるようなおもしろい形をしたものばかり。船長は、絶妙なバランスで断崖の上にとどまる岩に「落ちそうで落ちない岩」と名付けたそうですよ。
海から突き出た100〜200m級の岩はもはや、岩というより島!私たちの目に見えている部分はいわゆる“氷山の一角”で、水面下には同様の大きさの岩が眠っているのだそう。そんな荘厳な景色が目の前に広がり、まるで太古の地球にタイムスリップしたような気分にさせてくれます。人生に一度はぜひ味わっていただきたい、甑島ならではの貴重な体験。かのこ船で素敵なクルーズ旅を!