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奄美大島 -AMAMI OSHIMA-

九州と沖縄の中間地点に浮かぶ奄美大島は、400島余りある日本の有人離島のなかでは2番目の大きさ。島には、期待を裏切らないビーチも存在するが、世界自然遺産でもある深い山々には、ただ美しいという言葉だけでは形容しがたい神々しさがある。

神々しい自然と温かなシマッチュと出会う

島の西側にある「宮古崎(ササント)」を訪れると、海に後光が差す光景に出会える。青空の日も美しいが、島旅ではどんな天気でも、その時々の美しさを見つけることができる。島旅は親子にもおすすめである。なぜなら、島では「子は宝」が当たり前。子連れで集落を歩けば「どこからきた?」と、シマッチュが笑顔を向けてくれる。その会話から、また新しい島の魅力を見つけることができる。

笑い声に浸り、島の味とシマの言葉に心ほどけるひとときを

奄美大島には鹿児島では天文館に次いで賑わうという屋仁川通りがある。ここで迷わず味わいたいのは黒糖焼酎。日本では奄美群島でしか製造を許されていないその特徴は、甘~い黒糖の香り。島食材が味わえる名店の暖簾をくぐり、杯を片手に島をゆったりと味わってみよう。

島のなかにシマがある。はまると抜け出せない奥深さ

マングローブ林の広がる住用町では、天然記念物のアマミノクロウサギやハブが暮らす森のなか、美しい空気を味わえる。奄美大島では集落のことを「シマ」という。「シマ」は多種多様で、シマ唄にも方言にも「シマ」ごとの個性がある。はまりはじめたら見所は尽きない。じっくり満喫するなら、余裕のある滞在日程をおすすめしたい。

ちょっと足をのばして加計呂麻島へ

大島海峡を船で渡ること約20分。加計呂麻島まで足を伸ばすと、時の流れがさらに変わる「離島の離島」を味わえる。映画『海辺の死と生』のロケ地としても話題になったその島には、小説家・島尾敏雄と妻のミホも眺めていただろう素朴で美しい風景を楽しむことができる。ちなみに、加計呂麻島もかなり広い。ゆっくり巡るなら2~3日は確保したい。

加計呂麻島「諸鈍集落の浜」

加計呂麻島「諸鈍集落の浜」-1

800年の歴史を誇る、国指定重要無形民俗文化財「諸鈍(しょどん)シバヤ」が続く諸鈍集落の浜で、夕暮れ時を楽しむ。外海に面した奄美群島にありながら、深い入江に囲まれた瀬戸内の海は心静まるおだやかさ。沈みゆく夕日を親子で愛でる時間はとても贅沢。

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