1865年、焼内湾奥にある須古集落に建設。1869年に廃止しました。建物は平屋建てで,レンガづくりのトタン屋根。60人弱の作業員が働く大規模な工場でした。工業用水を確保するために、近くの蔵戸川から水を引きレンガづくりの貯水池がつくられました。工場にはサトウキビを搾る圧搾機、これを動かす蒸気機関、黒糖を精製する機械を設置。薩摩藩は蒸気船豊瑞丸を使って機械を輸送しました。現在、工場は畑となり、建物の基礎に使用された凝灰岩の切石(白糖石)は集落内のところどころで見ることができ、宇検村生涯学習センター「元気の出る館」中庭にも展示されています。
産業遺産情報
建設年代 | 慶応元(1865)年 |
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土地所有者・管理者 | 民有地 |
標柱・説明版 | 標柱、説明板あり |
地表遺構の有無 | 建物は残っておらず、現在は畑となっています。 |
見学の際の留意事項 | 白糖製造工場で使われていた白糖石は、宇検村生涯学習センター「元気の出る館」中庭に展示されています。 |
基本情報
住所 | 鹿児島県大島郡宇検村須古 |
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電話番号 | 0997-67-2261(宇検村教育委員会) |
交通アクセス | 宇検村役場から車で約5分 |
駐車場 | 無し |