設置当時は、鹿児島湾の防衛のために設置されたものの、大砲1門を備えるのみの小規模な砲台でした。しかし、1862年の生麦事件後、イギリス艦隊に備えて拡幅工事が行われ、現在の姿となりました。敵の砲撃から兵士や大砲を守る胸壁、火薬を保管する煙硝倉が建設されましたが、実際にイギリス艦隊との交戦はありませんでした。胸壁は長さ約50m、高さ約2mあり、海岸の花崗岩を積んでつくられていて、弾丸が発射される砲門部分が2か所残っています。発掘調査によって、大砲を据えた砲座の痕跡が確認されています。
産業遺産情報
文化財指定 | 県指定史跡 |
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建設年代 | 弘化4年(1847) |
土地所有者・管理者 | 南大隅町 |
標柱・説明版 | 標柱,説明板あり |
地表遺構の有無 | 胸壁石垣が現存しており、復元大砲と説明板が設置されています。オープンカットされた砲門が2箇所残っています。 駐車場から台場跡までの眺めがよく、開聞岳を見ることができます。 |
基本情報
住所 | 鹿児島県南大隅町根占辺田 |
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電話番号 | 0994-24-3164(南大隅町教育委員会) |
交通アクセス | 南大隅町役場から車で約10分 |
駐車場 | 有り(台場公園駐車場) |