佐多旧薬園 (サタキュウヤクエン)

薩摩藩がつくった日本最南端の薬園

大隅エリア 国指定文化財 農業

広さ約3,000㎡で、薬園の中で唯一当時の姿が残っています。設置年代は明らかではありませんが、1687年にリュウガンを植えたという記録が残されています。藩が1843年に編纂した三国名勝図会には、「伊座敷村は藩の最南端に位置し、寒さに弱い植物が良く成長するので、薬園を設置して珍しい薬草や果物(中国や東南アジア産の植物)を植えた。この薬園は日本に生育していない草木が成長するので真に貴重な薬園である」と記されています。また、園内のリュウガンやレイシは、江戸時代に植えられた母木の子孫で植物学的にも重要なものとされています。
島津斉彬が篤姫に、この薬園のリュウガンをハチミツ漬けにして贈ったとされています。

産業遺産情報

文化財指定 国指定史跡
建設年代 未詳
土地所有者・管理者 南大隅町
標柱・説明版 標柱,説明板あり
地表遺構の有無 廃藩置県とともに廃止されたため、旧薬園の建造物は失われていますが、植物や一部石垣等は残されており、国史跡として整備されています。近年、隣接地に、第二堀切薬園が発見されましたが、現地は民家になっています。

基本情報

住所 鹿児島県南大隅町佐多伊座敷
電話番号 0994-24-3164(南大隅町教育委員会)
交通アクセス 南大隅町役場から車で約25分
駐車場 有り
ホームページ オスミツキ大隅

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