薩摩藩の御仮屋(役所)に隣接する海岸近くに建設されて、1866年から3年間操業した金久白糖製造工場。敷地は大規模で、奄美大島にある4つの工場の中心でした。建物の規模は不明ながら煙突が2本設置され、うち1基は蒸気機関用であったといわれています。建物は2階建てと考えられ,板壁で、屋根には亜鉛葺き鉄板が用いられ、29名以上の作業員が働いていました。工業用水の確保のために、井根川や腰又川から水を引いて貯水池がつくられていました。工場の廃止後、建物の基礎に使用された凝灰岩の切石は民家や奄美市立名瀬小学校の石段等に転用され、今でも見ることができます。
産業遺産情報
建設年代 | 1866(慶応2年) |
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土地所有者・管理者 | 個人 |
標柱・説明版 | 説明板あり |
地表遺構の有無 | ・遺構は残っていません。工場で使われていた石が個人の住宅,倉庫会社,名瀬小学校の塀等に転用されています。 ・白糖製造工場で使われていた耐火レンガ・赤レンガが奄美市立奄美博物館に展示されています。 |
基本情報
住所 | 鹿児島県奄美市名瀬矢之脇町 |
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電話番号 | 0997-54-1210(奄美市文化財課) |
交通アクセス | 奄美市役所から徒歩10分 |
駐車場 | 無し |
ホームページ | 奄美博物館 公式facebook |