『薩藩海軍史』には、6ポンドカノン1門、700目野戦砲2門、500目野戦砲2門、石垣野戦砲3門が備えられていたと記されています。砲台のほかに火薬を保管する煙硝倉が設置され、石垣川河口部の左岸丘陵付近にあったいわれていますが、具体的な場所は不明です。石垣浦は、薩摩藩の米倉や御高札場が設置された重要な港町。砲台は石垣浦への外国船侵入を防ぐために設置されたと考えられています。御高札場は藩や領主からの法令や決まり事を書き記した木の札(高札)を掲示した施設で、人通りの多い要所などに設置されていました。
産業遺産情報
建設年代 | 嘉永4年(1851) |
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土地所有者・管理者 | 国、鹿児島県 |
標柱・説明版 | 無 |
地表遺構の有無 | ・頴娃別府砲台跡の位置は確定していませんが、港を守る形で配置された台場であるため、この辺りと考えられています。 ・遺構は確認されていません。 ・石垣浦(石籬浦)から石垣川へと続く地形と、港を守る形で配置された台場という立地が確認できます。 また、山側(北側)には煙焇倉跡があったとされていま す。 |
基本情報
住所 | 鹿児島県南九州市頴娃町別府(石垣) |
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電話番号 | 0993-83-4433(南九州市役所文化財課) |
交通アクセス | JR指宿枕崎線石垣駅から車で約5分 |
駐車場 | 無し |