藩が使用する焼物を焼いていた藩の御用窯。この窯で錦手主取となった朴正官は、島津斉彬の命を受けて薩摩焼の技術の改良に取り組みました。正官は、金を盛り上げて焼き付ける金高盛りの技術や、新たな絵具の開発を行います。そして、金を多用した繊細で華やかな薩摩焼「金欄手薩摩」を完成させました。1867年のパリ万国博覧会では、正官らが御定式窯で焼いた「錦手大花瓶」が、欧米から高く評価されたといわれています。現地には今もなお2基の窯跡が残っています。
産業遺産情報
文化財指定 | 県指定文化財記念物(史跡) |
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建設年代 | 御用窯(御物窯)として、寛延年間(1748-50)開窯。 明和元年(1764)、「御定式窯」改称。錦手焼稽古は、嘉永元年(1848)から。 |
土地所有者・管理者 | 個人 |
標柱・説明版 | 標柱,説明板あり |
地表遺構の有無 | 地下に窯跡が残存しています。 地上構築物はありません。 |
見学の際の留意事項 | 南京皿山窯跡に隣接しています。柵内立入禁止。落ちている焼物の破片も持ち帰らないでください。 |
基本情報
住所 | 鹿児島県日置市東市来町美山974外 |
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電話番号 | 099-248-9432(日置市教育委員会) |
交通アクセス | 鹿児島市街より美山ICから車で3分、川内方面より国道3号線美山入口から車で3分 JR伊集院駅からバス(鹿児島交通)上川内/串木野行き(いずれも湯之元・串木野経由普通便)で「美山」バス停下車徒 歩5分 |
駐車場 | 無し |
ホームページ | 日置市役所 かごしま文化財事典 |