捍海隄と呼ばれた防波堤・宮ヶ浜港防波堤。島津斉興が築かせた防波堤です。当時の宮ヶ浜は、指宿郷の地頭仮屋(役所)や商家群が建ち並ぶにぎやかな港町でした。また、濵﨑太平次が琉球や奄美大島との海運の拠点とした港のひとつでもありました。堤防は遠浅の砂浜に船が安全に着岸できるように建設されています。長さは約220mで、根占や知林ヶ島から運んだ凝灰岩を加工し、階段状に積み上げて建設されました。近くにある指宿小学校には、防波堤建設の経緯を記した『指宿邑捍海隄記』が残されています。
産業遺産情報
文化財指定 | 国登録有形文化財 |
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建設年代 | 天保5年(1834) |
土地所有者・管理者 | 鹿児島県 |
標柱・説明版 | 説明板あり |
地表遺構の有無 | 凝灰岩で建設された堤防,常夜灯が残っています。 |
見学の際の留意事項 | 指宿小学校には,防波堤建設の経緯を記した指宿邑捍海隄記が残されています。 |
基本情報
住所 | 鹿児島県指宿市西方宮ヶ浜地区海岸沿い一帯 |
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電話番号 | 0993-23-5100(指宿市教育委員会社会教育課) |
交通アクセス | JR指宿駅から車で15分 指宿港から車で5分 |
駐車場 | 有(宮ヶ浜港海岸環境施設公園駐車場) |
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