鹿児島城下の防衛のために設置された主力砲台。島津斉彬が、1846年頃に建設されていた防波堤を改築し、凝灰岩の切石によって砲台を建設しました。薩英戦争時には、国内最大級の150ポンドボンカノン砲をはじめとする11門の大砲を配備。イギリス艦隊と交戦します。イギリス側の記録には、新波止砲台から発射された砲弾が、旗艦ユーリアス号に命中し、ジョスリン艦長らが戦死したと記されています。1872年、一丁場台場が新波止砲台の南、約87mの地点に築かれましたが、1904年の継ぎ足し工事によって現在は2つの堤防がひとつに繋がっています。
産業遺産情報
文化財指定 | 国指定重要文化財 |
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建設年代 | 安政元年(1854) |
土地所有者・管理者 | 鹿児島市 |
標柱・説明版 | 標柱,説明板有り |
地表遺構の有無 | 砲台跡に関係すると思われる石垣が残っています。新波止砲台は安政元年(1854)に石造りの波止場(新波止)を改造したものです。明治5年(1872)頃に、防波堤「一丁台場」が築かれ、明治37年(1904)にその間をつなぐ「遮断防波堤」が、鹿児島県による修築事業によって竣工しました。現在は、港湾整備事業に伴う海側の埋め立てにより、防波堤としての役割を終え、水路に面した護岸となっています。 |
基本情報
住所 | 鹿児島県鹿児島市本港新町3-1かごしま水族館付近 |
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電話番号 | 099-227-1962(鹿児島市教育委員会) |
交通アクセス | 鹿児島市営バス「水族館前」・カゴシマシティビュー「かごしま水族館前(桜島桟橋)」バス停下車徒歩3分 |
駐車場 | 【県営駐車場】(第1駐車場から第3駐車場) 普通車 1時間まで無料(以後1時間毎に200円) 大型車 1時間まで無料(以後1時間毎に640円) |
ホームページ | 明治維新とかごしまみて歩きHP |