日本で最初期の木造西洋建築。西欧人たちがアジアなどの植民地によく建設したコロニアル様式の建物です。外見は洋風ですが、屋根裏の小屋組みが和小屋であり、見えないところに日本の建築技術も用いられていました。イギリス人の指示に基づき、日本人の大工が建てたと考えられています。イギリス人技師は3年契約で来日しましたが、予定より早く約1年で帰国。これは戊辰戦争がはじまったことや、薩摩の職工たちがすでに水車館で機械による作業を経験していたこと、また紡績所で働く人々が武士層であったこと等から技術を短期間で習得できたためといわれています。建物は、世界文化遺産や技師館の歴史を伝えるガイダンス施設として利用されています。
産業遺産情報
文化財指定 | 国指定重要文化財 |
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建設年代 | 慶応3年 (1867) |
土地所有者・管理者 | 鹿児島市 |
標柱・説明版 | 標柱,説明板有り |
地表遺構の有無 | 旧鹿児島紡績所技師館が良好な状態で保存されています。地下には、創建当時の礎石が保存されています。建物跡等を地表に表示するとともに説明版を設置しています。 |
見学の際の留意事項 | 世界文化遺産「明治日本の産業革命遺産」の構成資産である旧集成館の遺構の一つです。 建物は、世界文化遺産や技師館の歴史を伝えるガイダンス施設として利用されています。 |
基本情報
住所 | 鹿児島県鹿児島市吉野町9685-15 |
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電話番号 | 099-227-1940(鹿児島市教育委員会) |
営業日 | 通年 |
営業時間 | 8:30~17:30 |
休日 | 年中無休 |
料金 | 【入場料金】 大人200円,小中学生100円 団体(20名以上):大人160円,小中学生80円 ※ 未就学児無料 |
交通アクセス | JR鹿児島中央駅から車で約20分 鹿児島空港から(姶良IC~国道10号経由)車で40分 JR鹿児島中央駅からカゴシマシティビュー「仙巌園前」バス停下車徒歩5分 鹿児島交通バス「異人館前」バス停下車徒歩1分 |
駐車場 | 有り |
ホームページ | 公式サイトを見る 「明治日本の産業革命遺産」世界遺産協議会 |