1779年に設置された薩摩藩の薬用の植物栽培園。広さは約10,000㎡で、上下2段の段々畑に約130種もの植物が栽培されていました。現在、この場所は吉野小学校となっています。校舎と校庭にある段差は、薬園が営まれていたときの段々畑の名残です。薩摩藩には吉野薬園のほか、薩摩半島南部に山川薬園、大隅半島南部に佐多薬園がありました。山川・佐多は温暖な気候を利用して、レイシやリュウガンなど南方系の薬用植物を栽培。吉野薬園は主に、朝鮮人参など温帯産の薬用植物を栽培していました。
産業遺産情報
建設年代 | 安永8年 (1779) |
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土地所有者・管理者 | 鹿児島市 |
標柱・説明版 | 説明板有り |
地表遺構の有無 | 吉野薬園は現存していませんが、校舎と校庭とで段差のある地形は、江戸時代、吉野薬園が「上の段」「下の段」と別れていた地形をそのまま残しています。 |
見学の際の留意事項 | ・吉野小学校内に所在し、校外から見えない位置に標柱や説明板が設置されているため、見学の際は、学校側に許可を取る必要があります。 ・校庭の中でも薬園となっていた位置は、現在、保存樹アキニレの大木のあるあたりから1ヘクタール程度と伝えられています。 |
基本情報
住所 | 鹿児島県鹿児島市吉野町2472(吉野小学校内) |
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電話番号 | 099-227-1962(鹿児島市教育委員会) |
交通アクセス | 南国交通バス「大石様河」バス停下車徒歩3分 |
駐車場 | 無し |
ホームページ | かごしまデジタルミュージアムHP |