関吉の疎水溝は、江戸初期に農業用水のために建設。そして1722年、島津吉貴が仙巌園へ水を供給するために磯地区まで延長します。その後、集成館では高炉や鑽開台の動力源として水車を必要としましたが、磯地区には大きな川がないため、島津斉彬は関吉の疎水溝の改修や整備を実施。取水口では川幅の狭い場所を利用し、江戸の土木技術により水位をかさ上げして水路に水を引き込みました。現地には今も当時の職人が岩盤を加工した痕跡などが残っています。現在の取水口は、幕末の取水口が大正時代の大洪水で流されたため上流部に移設したものです。
産業遺産情報
文化財指定 | 国指定史跡 |
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建設年代 | 嘉永5年(1852) |
土地所有者・管理者 | 鹿児島市 |
標柱・説明版 | 説明板有り |
地表遺構の有無 | 江戸時代,大正時代の取水口,水天碑,改修碑が残っています。 |
見学の際の留意事項 | 世界文化遺産「明治日本の産業革命遺産」の構成資産です。 大正時代の取水口は非公開となっています。 見学の際は足下に十分注意してください。 乗用車は,せきよしの物産館(10台)と稲音館敷地を活用した駐車場(5台)に駐車できます。 大型バスの専用駐車場を利用する際は,事前に鹿児島市教育委員会に予約が必要です。取水口付近は通路が狭いため,川に転落しないよう十分気をつけて見学してください。 土日祝にボランティアガイドが配置されています。 近くにバス停「関吉の疎水溝入口」が整備されており,鹿児島中央駅から南国交通のバスを利用できます。 |
基本情報
住所 | 鹿児島県鹿児島市下田町1263先 |
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電話番号 | 099-227-1940(鹿児島市教育委員会) |
交通アクセス | ・JR鹿児島中央駅から車で約30分 ・JR鹿児島中央駅から南国交通バス(本城線・緑ヶ丘団地線・伊敷団地線)で約30分「関吉の疎水溝入口」バス停下車 徒歩約8分 |
駐車場 | 有り |
ホームページ | 公式サイトを見る 「明治日本の産業革命遺産」世界遺産協議会HP |