1655年、島津家の家臣・八木主水佑元信によって発見されたのが錫鉱山です。1701年には薩摩藩の経営となり、1853~1854年には斉彬の命で湧上坑において、約14万8千斤(約89トン)もの錫を産出したといわれています。労働者は、尾張(愛知県)や美濃(岐阜県)、伊予(愛媛県)などの遠方からも多数集められており、1854年頃には約300人が働いていました。錫山には藩の奉行所跡や、鉱山の神を祀った大山祇神社、錫を採掘した坑道跡など、当時の盛況を偲ばせる数多くの遺構が残っています。
産業遺産情報
建設年代 | ・大山祇神社…延宝5年(1677) ・八木神社…昭和31年(1956) ・手形所…未詳 ・錫鉱発見の地…明暦元年(1655) |
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土地所有者・管理者 | 民有地 |
標柱・説明版 | 標柱,説明板有り |
地表遺構の有無 | 錫山に関する文化財は複数箇所に分かれています。 ・大山祇神社・八木神社・手形所跡 ・錫鉱発見の地・露天掘り跡 ・湧上坑 ・女郎墓 ・錫山小中学校 大山技神社・八木神社隣には、手形所跡がありますが、手形所は現存しておらず、標柱が立てられています。 錫鉱発見の地については石碑が立てられており、露天掘り跡については露天掘りの坑口跡が残されています。 坑口・坑道等が残る。閉山時の様相をよく残しています。 女郎墓は数基残っています。 |
見学の際の留意事項 | ・文化財各所には駐車場が設置されていません。学校は原則駐車不可です。小中学校駐車場にどうしても駐車したい場合は、事前に学校に相談してください。 ・坑口のみ見学可能です。 ・錫山簡易郵便局近くに「錫山の史跡案内」があります。 |
基本情報
住所 | 鹿児島県鹿児島市下福元町11631付近(錫鉱発見の地石碑) |
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電話番号 | 099-227-1962(鹿児島市教育委員会) |
交通アクセス | 鹿児島交通「錫山」バス停下車 |
駐車場 | 無し |
ホームページ | かごしまデジタルミュージアムHP |