製煉所は、集成館事業に必要な理化学実験を行う総合研究施設。鹿児島城内に設置され、藩の蘭学者が洋書をもとにさまざまな研究や実験を行いました。ここで行われた実験には、反射炉のひな型(ミニチュア)製作や金属分析、酸類、紅ガラス、アルコール製造などがあります。そして、実験で実用化のめどが立つと、集成館や中村製薬館で生産が行われる仕組みになっていました。兵士が戦時に食べる野戦食として蒸餅(パン)の製造も行われ、島津斉彬はこれを試食したといわれています。製煉所は1857年、名称が開物館に変更されました。
産業遺産情報
建設年代 | 嘉永4年(1851) |
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土地所有者・管理者 | 鹿児島県 |
標柱・説明版 | なし |
地表遺構の有無 | 精煉所(開物館)跡が鶴丸城内花園にあったという記録は残っていますが、具体的な位置は明らかになっていません。 |
基本情報
住所 | 鹿児島県鹿児島市城山町7 |
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電話番号 | 099-227-1962(鹿児島市教育委員会) |
交通アクセス | 鹿児島市電「市役所前」電停下車徒歩5分 バス「市役所前」下車下車徒歩5分 カゴシマシティビュー「薩摩義士碑前」バス停下車すぐ |
駐車場 | 有り(黎明館駐車場) |
ホームページ | かごしまデジタルミュージアムHP |