「明治日本の産業革命遺産」鹿児島県内構成資産の魅力
旧集成館反射炉跡
幕末期の薩摩藩が西洋の書物と在来技術をもとに建設した、大砲の砲身を造る施設です。建造には薩摩焼の技法を取り入れた耐火レンガや、石橋の石組技術が応用されており、湿気を防ぐ工夫が随所に施されています。
旧集成館機械工場
幕末期に洋式船や蒸気機関の修理、部品製造を行った施設で、長崎製鉄所などを参考に建設しました。和小屋のような太い梁や石壁の基礎部に、神社建築で見られる亀腹石が使用されているなど、日本人の力での技術で苦労して築かれた様子がうかがえる建物になっています。現在は尚古集成館として島津家800年の歴史や南九州の文化などを学べる博物館となっています。
旧鹿児島紡績所技師館(異人館)
日本で初めての洋式紡績工場「鹿児島紡績所」の操業指導として招かれたイギリス人技師の宿舎として建築。日本に現存する最初期の洋風建築物とされており、現在は,世界文化遺産や技師館の歴史を伝えるガイダンス施設として利用されています。
関吉の疎水溝
江戸初期に農業用水として建設され、1722年には仙巌園へ水を供給するために磯地区まで延長されます。その後、幕末には集成館の高炉や鑽開台の動力源となる水車のために利用されました。現在の取水口は幕末の取水口が大正時代の大洪水で流されたため上流部に移設したものです。
寺山炭窯跡
集成館事業で使用する白炭を増産するために島津斉彬が1858年に築かせた寺山炭窯の跡。山元藤助を紀州(和歌山)に派遣して学ばせた炭焼法の技術などを活かし、シイやカシが豊富な寺山に国内最大級の炭窯を建設。白炭は高炉や反射炉、薩摩切子製造の燃料として使用されました。※写真は被災前の様子
明治日本の産業革命遺産に関するトピックス
2024年10月、尚古集成館がリニューアル
耐震補強工事および展示替え工事のため休館していた「尚古集成館」が、2024年10月1日にリニューアル!島津家800年の歴史や南九州の文化などを学べる博物館となっています。石壁と木材を組み合わせて造られたこの建物は、現存する日本最古の洋式工場建築物として国指定重要文化財および世界文化遺産の構成資産に指定されています。当時の状態そのままの梁や窓にゆらめくガラスなど、この貴重な建築物の魅力を生かした展示も見どころのひとつです。
2024年10月、世界文化遺産「明治日本の産業革命遺産」登録10周年特設Webサイトを開設しました
2024年10月31日、構成資産のある8県11市で組織する「明治日本の産業革命遺産」世界遺産協議会(会長:鹿児島県知事)では、登録10周年に向けたプロモーションの第一弾として、この度、登録10周年の特設Webサイトを開設し、10周年の記念イベントやニュースなどの情報を発信しています!詳しくは下記リンクから!
2025年3月、JR仙巌園駅が開業します
2025年3月15日、鹿児島県に新駅「JR仙厳園駅」が開業します。「明治日本の産業革命遺産」の構成資産のうち、「旧集成館」は、島津家歴代の別邸「名勝仙巌園」の敷地内および周辺に位置します。新駅の開業によりアクセスが向上し、訪問がさらに便利になります。
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明治日本の産業革命遺産と鹿児島のホットなスポットを巡る旅
大人も子供も楽しめる!思い出に残る家族旅行
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子供の成長はあっという間!だからこそ、家族旅行に行くなら、子供の感性を育む体験をさせてあげたいですよね。鹿児島には雄大な自然や歴史を感じられる世界文化遺産など、大人も子供も楽しめるスポットがもりだくさん!家族の絆が深まる、鹿児島のおすすめコースをご紹介します。
歴史とグルメを巡る大人の鹿児島旅
鹿児島には豊かな歴史と絶品の郷土料理がそろい、大人ならではの贅沢な時間を過ごすことができます。日頃の喧騒から離れ、心に残る体験と味わい深いグルメで、充実したひとときをお楽しみください。
絶景スポットを巡り仲を深めるカップル旅
鹿児島の心ときめく景色やユニークな体験が、二人の絆を深める特別な時間を演出してくれます。美しい景色と心弾む体験がそろう鹿児島で、二人だけの特別な旅を!