かごしまグルメ もっと知りたい!
鹿児島にはどんなグルメがあるの?どこで食べられるの?
お肉やお魚、スイーツ、焼酎!鹿児島のグルメをもっと知りたい方はこちら。
エリア別人気グルメ観光スポット!
かごしまグルメの旅コラム①
グルメツアー「薩摩の武士が生きた町『食』から紐解く歴史探訪コース」を監修した、クラブツーリズム(株)テーマ旅行部顧問 黒田尚嗣氏 によるコラムをお届けします。
① 鹿児島グルメを楽しむ旅の魅力とは? 旅とは、日常から離れて自身の五感をゆさぶる機会ですが、特に鹿児島では他県にはない食文化から、五感の中でも「味わう」感覚が満たされます。 江戸時代の薩摩藩は、独自の行政区画「外城」を設けていたため、鹿児島県内には他地域では見られない「麓(ふもと)」と呼ばれる武家屋敷群が残っています。その「麓」の一つである入来麓武家屋敷群の一角にある「隆盛(たかもり)」では、歴史を感じながら鹿児島名物の黒豚料理を味わうことができます。おすすめは、薩摩川内ご当地グルメであるうなぎとトンカツの二つの味が楽しめる「せごどんぶい」です。特にトンカツはとても柔らかくジューシーに仕上げた一品です。 また、鶴の飛来地として有名な出水を訪ねると、黒豚や黒牛だけではなく、「いずみ親子ステーキごはん」に代表される日本有数の鶏肉・鶏卵を使った料理も楽しめます。 しかし、鹿児島の隠れた名物は魚料理かもしれません。一般的には「きびなご料理」や大隅産の「うなぎ」が知られていますが、マグロ漁船の港町いちき串木野「まぐろの館」での新鮮な「マグロ尽くし膳」や「漁亭いわし茶屋」で水揚げされたばかりの鰯を使った「いわし御膳」などの食事は、まさに鹿児島グルメの神髄です。すなわち鮮度の良い食材を歴史ある場所で堪能し、自身の五感を研ぎ澄ますのが、鹿児島グルメの旅の醍醐味です。 ② 新幹線移動の楽しみ方はありますか? 九州新幹線の走る博多から鹿児島までの区間は、照葉樹林が輝き、東シナ海の波打ち寄せる大地です。そしてその列車は水戸岡鋭治氏がデザインされた4列シートのゆったりした車両で、洗面室にあしらわれた八代イ草の「縄のれん」など、沿線に暮らす人びとの伝統文化が車両に再現されています。 九州新幹線移動の楽しみは、車窓以外にこの他の路線にはない個性的な車両と、心温まるサービスですが、さらに発車メロディや車内メロディも楽しめます。鹿児島中央駅到着時には、「花は霧島 煙草は国分 燃えて上がるは オハラハー 桜島」の歌い出しで有名な『おはら節』をアレンジした曲が流れ、ローカル線で到着した旅気分が味わえます。 ③ おすすめの鹿児島グルメを教えてください 温暖な気候と豊かな自然に恵まれた鹿児島は、やわらかくて歯切れのよい黒豚をはじめ、鹿児島特産の黒毛和牛、地鶏の薩摩若しゃもなど、全国屈指の畜産県ですが、カンパチやマグロ、「道の駅たるみず」の大隅産ウナギなどの水産品も美味です。カンパチとはあっさりとした味わいで知られるアジ科の大型魚ですが、「かんぱち漬け丼」は「鹿児島まぐろラーメン」と並ぶ人気のメニューです。 しかし、私のおすすめは近海で水揚げされる小型魚「キビナゴの刺身料理」です。繊細で傷みやすいキビナゴは、新鮮でないと刺身で食べることはできず、漁場に恵まれ、漁獲量の多い鹿児島だからこそ楽しめる食材です。身を半分に折り、「菊花造り」という菊の花のような盛り付けを施し、最後は中央にミョウガやカイワレ大根などの薬味をのせて、醤油ではなく酢味噌でいただくのが鹿児島流です。 酢と言えば、鹿児島・福山の自然に育まれた玄米黒酢は、飲めば免疫力が落ちにくいとされ、健康志向の方には特におすすめです。 印象に残る名物としては、名前もユニークなしょうゆを塗った薩摩川内の焼き団子「ちんこだんご」ですが、土産品となれば、鹿児島の味を代表する「さつま揚げ」、かわいらしいパッケージで知られる風月堂の「薩摩どりサブレ」などが鹿児島の味としておすすめです。 なお、鹿児島中央駅の駅弁「極黒豚めし」は、冷めても美味しく、鹿児島黒豚の美味しさを手軽に味わうことができます。 |
かごしまグルメの旅コラム②
グルメツアーBコース「かごんまグルメのルーツに触れるはしご旅コース」に同行する鹿児島街歩きの達人 東川隆太郎氏 によるコラムをお届けします。
・鹿児島グルメを楽しむまち歩きの魅力とは まち歩きはとりあえず軽度な運動を伴う。まち歩きというからには歩くから。また名所や旧跡で過去の物語に想いを馳せるとそれなりに脳を使いカロリーを消費する。つまり、魅力のある地域をぶらぶらすると確実にお腹がすく、のではないだろうか。だから、まち歩きで食べ歩きすると確実に「おいしい!」が楽しめる。 どこの地域もおいしいものはあるが、鹿児島にだって、たくさんある。鹿児島といえば桜島といわれるが、火山に起因する食は、鹿児島らしい個性に溢れているといえよう。野菜の分野で生産高が日本一のさつまいもは、火山性土壌が生産に適しているからこそ鹿児島に根付いた。また、巨大噴火から噴出し堆積した火砕流が作り出した台地・シラス台地は、稲作生産に適さないがゆえに、それらの地域では今や大規模な畜産が展開、良質の肉を提供してくれる牛や豚、鶏がのびのびと育っている。マイナス要素をプラスにかえて、さらにおいしさがプラスされる。鹿児島県の食には、そのような物語がいつくもかくされている。 さて、前述したおいしいを楽しむまち歩きを鹿児島で展開したらどうなるだろう。答えは簡単。鹿児島らしい物語に触れながら、お腹も気持ちも満たされる「まち歩き」が体感できるのである。もちろん、風景もおいしいと結びついて一味違うものに見えてくるはず。 ・黒牛に期待すること 全国和牛能力共進会において内閣総理大臣賞を受賞するために、生産者や関係者が積み上げた努力は並大抵のものではない。全国の産地が努力するなかで、それでも受賞を果たした背景には、濃厚な物語がある。鹿児島黒牛は、日本一を受賞しただけにその「おいしい」は十分なお墨付きを得たといえる。それをさらに味わい深くするのは、生産者の気持ちや生産地の風土を理解する場面にいくつ出会えるか、が関係してくる。そのような機会があれば、さらに大切に美味しく鹿児島の黒牛を味わうことになるだろう。 ・おすすめの鹿児島グルメ 食べ物ならば大抵のものをおいしいと感じる舌とこころを持つ私だが、普段より高レベルのおいしいに遭遇した場合は、ちゃんとより強い感動を得ている。どこかで私を待っているおいしいものにより多く出会いたいが軍資金は限られているので、必然B級と呼ばれる金額は高くなくても楽しめる食に触れる機会が多い。 鹿児島にもたくさんB級グルメがあるが、とりあえず、地域らしさでチョイス。まずは湯の里・指宿から。やはり、温泉地だけに温泉卵を使用した「温玉らん丼」はおすすめ。どんぶりごはんの上に敷き詰められた味付きの肉、そして頂上に温泉卵がふわっとのっかるその姿。最高。 |