産業遺産を巡るモデルコース1)
たっぷり・じっくり集成館事業<鹿児島市>
かごしまの世界文化遺産と幕末の歴史をゆっくり楽しめる1日♪
鹿児島市内には、集成館事業の足跡や薩摩の時代を偲ぶ歴史スポットが現在も多く残されています。
それらの歴史スポットを1日かけてゆっくり巡りながら、幕末~明治維新への激動の時代に思いを馳せてみませんか。
もちろん、お楽しみのグルメ情報もお届けします♪
- 所要時間|約6時間(時間に合わせてスポットをカスタマイズしても OK)
- 交通手段|自動車(スポットによっては、バスなどの公共交通機関でのんびり行くのもアリ♪)
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鹿児島中央駅から歩いてすぐ
若き薩摩の群像
大海原を越え近代の西洋を体感した19名の若者たち
1865年に薩摩藩が派遣した青少年15名と使節団4名、計19名の「薩摩藩遣英使節団」を銅像にしたものです。
それぞれの銅像は、留学後の功績を伝える持ち物やしぐさとなっています。よく観察してみましょう♪
制作は昭和57年、鹿児島市が50万人都市となったことを記念し建てられました。
高さ12.1m(台座9.49m)。制作者は中村晋也氏。
住所 | 〒893-0053 鹿児島県鹿児島市中央町JR鹿児島中央駅前東口広場 |
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車で約5分
照国神社
島津斉彬公を奉る神社。大鳥居が圧巻!
祭神は島津家28代当主島津斉彬で、文久3年(1863年)、天皇から照国大明神の神号が授けられ、翌年の元治元年(1864年)南泉院跡に社殿が建てられ、照国神社となりました。最初に建立された時の建物の絵図が徳川家に保存されており、義父である島津斉彬が御祭神の神社がどのような様子なのか、徳川家に嫁いだ天璋院こと篤姫は知っていたのかもしれません。
住所 | 〒892-0841 鹿児島県鹿児島市照国町19-35 | |
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電話番号 | 099-222-1820 | |
営業時間 | 受付時間:8:30~16:30 | |
休日 | 無休 |
歩いてすぐ
電信使用の地碑
島津斉彬が取り組んだ電信実験の成功を伝える記念碑
1857年、蘭学者の松木弘安(寺島宗則)、中原猶介は、鹿児島城本丸と二ノ丸庭園探勝園の間に電線を引き、電信実験に成功しました。電信実験に携わった寺島宗則は、電信の重要さを感じて、維新後に国内の電信網の整備や万国電信条約への加盟に尽力しました。現在では公園となった探勝園に碑が建てられています。
住所 | 鹿児島県鹿児島市照国町19(探勝園内) | |
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電話番号 | 099-227-1962(鹿児島市教育委員会) |
車で約5分
鹿児島(鶴丸)城跡・御楼門
島津氏の居城、鶴丸城を偲び復元された御楼門
明治6年(1873年)の火災で焼失した鹿児島(鶴丸)城。
その中央正面にあった御楼門が、令和2年3月、147年ぶりに高さ、幅はともにおよそ20mと国内最大級の城門として復元されました。大扉の木材であるケヤキは岐阜県から提供されたものです。現在は普通に門を通行できますが、江戸時代当時は藩の公式行事の時などのみに通行は限られていました。
住所 | 〒892-0853 鹿児島県鹿児島市城山町7-2 |
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車で約20分
関吉の疎水溝
集成館事業の動力!水の取水施設
関吉の疎水溝は、江戸初期に農業用水のために建設されました。集成館事業では、高炉や鑽開台の動力源として水車を必要としましたが、磯地区には大きな川がないため、島津斉彬は関吉の疎水溝の改修や整備を実施しました。両岸周辺で確認できる溶結凝灰岩は、約50万年前の吉野火砕流で堆積されたものです。この火砕流堆積物の存在が、この地に水を堰き止めることを可能にしてくれました。
現在の取水口は、幕末の取水口が大正時代の大洪水で流されたため上流部に移設したものです。
住所 | 鹿児島県鹿児島市下田町1263先 | |
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電話番号 | 099-227-1940(鹿児島市教育委員会) |
駐車場からすぐ
稲音館
田園に囲まれたのどかな空間でランチはいかが
「関吉の疎水溝」のすぐ近くにある鹿児島市下田町の田んぼに囲まれた小さなギャラリー&カフェ。人懐っこい看板猫の“みーちゃん”がお出迎えしてくれます♪
ランチのオススメは日替わりの「かご御膳」。汁物・小鉢・メイン・ご飯・デザート・コーヒーがついて大満足!
ロッジから田園風景を眺めながらのランチ&ティータイムはいかが。
住所 | 鹿児島県鹿児島市下田町1879 | |
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電話番号 | 099-243-6277 | |
営業時間 | 10:00~17:00 | |
休日 | 月曜日、第2・第4日曜日(臨時休館あり) |
車で約15分
寺山炭窯跡
集成館事業のための白炭をつくった炭窯
【お知らせ】
寺山炭窯跡は、2019年6月28日、前日から降り続く大雨の影響により、炭窯右面の石積が崩落しました。その後も大雨は続き、7月1日未明には、炭窯北東側の斜面で土砂崩れが発生し、炭窯左面の石積が崩落するとともに、炭窯の大部分が埋没しました。
現在、災害復旧事業に取り組んでおり、令和4年8月から炭窯本体の復旧工事を行っていましたが、令和5年3月18日に積み直した石積の一部が幅約3メートルに渡り再び崩落しました。
現在、原因を究明するための取り組みを行っているところです。崩落した石材の周辺は仮設フェンスを設置し立ち入りを制限しておりますが、自然遊歩道は通行可能です。ご迷惑をおかけいたしますが、ご理解、ご協力のほどよろしくお願いいたします。
※詳しくは、鹿児島市公式サイトをご覧ください。
集成館事業で使用する白炭を増産するために建設した寺山炭窯の跡。島津斉彬は山元藤助を紀州(和歌山)に派遣して炭焼法を学ばせます。そして、木炭の材料となるシイやカシが豊富な寺山の山中に炭窯を築きました。現在でも、広場の土を観察するとシイやカシの炭カスを発見することがあります。
住所 | 鹿児島県鹿児島市吉野町10710-68 | |
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電話番号 | 099-227-1940(鹿児島市教育委員会) |
車で約15分
仙巌園
近代化事業の実験の場にもなった島津家の別邸・仙巌園
350年以上の歴史がある島津家の別邸は、1658 年に島津光久が景勝地であった磯に造営。桜島を築山に錦江湾を池に見立てた雄大な借景庭園で、島津重豪をはじめとする島津家歴代が整備などを行いました。隣接して島津斉彬が日本最初の近代工場群「集成館」を設置。大砲の砲身をつくる反射炉跡、鉄鉱石や砂鉄などから鉄を大量につくる高炉跡、洋式船や蒸気機関の修理・部品製造を行った旧集成館機械工場などがあります。
また御庭神社に猫神社、観音岩などお参りできる場所も点在しているので、回遊すると御利益があるかも♪
住所 | 鹿児島県鹿児島市吉野町9700-1 | |
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電話番号 | 099-247-1551(仙巌園代表) | |
営業時間 | 9:00~17:00 | |
休日 | 年中無休 ※鹿児島マラソン開催日を除く |
歩いてすぐ
スターバックスコーヒー鹿児島仙巌園店
島津家ゆかりの登録有形文化財で薩摩の歴史を感じる
仙巌園のすぐ近くにあるスターバックスコーヒー鹿児島仙巌園店は、登録有形文化財「旧芹ケ野島津家金山鉱業事業所」をリノベーションした店舗。各部屋に飾られたアートワークは、建物の歴史と共にスターバックスのコーヒーカルチャーを語ります。パートナーがつくる一杯のコーヒーとともに、歴史と現代の融合した特別な空間でゆっくりとお寛ぎください。
住所 | 鹿児島県鹿児島市吉野町9688-1 | |
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電話番号 | 099-248-6551 | |
営業時間 | 8:00~21:00 | |
休日 | 不定休 |
車ですぐ
旧鹿児島紡績所技師館(異人館)
鹿児島紡績所の指導者 イギリス人技師たちの宿舎
日本で最初期の木造西洋建築。西欧人たちがアジアなどの植民地によく建設したコロニアル様式の建物です。外見は洋風ですが、屋根裏の小屋組みが和小屋であり、見えないところに日本の建築技術も用いられていました。明治15年(1882年)に鹿児島中学造士館に移設され、昭和11年(1936年)に再び現在地に移設されました。そのおかげで太平洋戦争の空襲の被害を受けずに現在も遺されています。
住所 | 〒892-0871 鹿児島県鹿児島市吉野町9685-15 | |
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電話番号 | 099-247-3401 | |
営業時間 | 8:30~17:30 | |
休日 | 無休 |
鹿児島中央駅まで車で約15分
GOAL
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